TL;DR
- PlanGate の中核アイデアは 計画先行:PBI から
plan/todo/test-casesを作り、承認前の実装を禁止する(公式 README、確認日: 2026-05-17)。 - 実務フローは
/working-context→/ai-dev-workflow <TASK> plan→(C-3 人間承認)→/ai-dev-workflow <TASK> execの 3 ステップ(公式 README クイックスタート)。 - 状態は
docs/working/TASK-XXXX/に計画・レビュー・検証・handoff として永続化される。会話は流れても成果物は残る設計。最新は v8.6.0(公式リリース、確認日: 2026-05-17)。
はじめに
こんにちは、みねです。
この記事は PlanGate 入門(概念編)を読んだ方向けの 中級記事 です。概念編では「承認なしにコードを書かせない道具」だと説明しました。本記事ではその核心である 計画先行ワークフロー——plan / todo / test-cases を実装より先に書く進め方——を、公式リポジトリの一次情報で具体化します。
この記事のゴール:
- PBI から計画を起こし C-3 承認を経て実装する一連の手順を、自分の TASK で再現できるようになる
- なぜ「会話ではなくファイルに状態を残す」のかを説明できるようになる
計画先行とは何か
PlanGate の中核アイデアは公式 README に明記されています(公式 README、確認日: 2026-05-17)。
| 中核アイデア | 内容 |
|---|---|
| 計画先行 | PBI から plan / todo / test-cases を作り、承認前の実装を禁止する |
| ゲート制御 | C-3(計画承認)と C-4(PR レビュー)で人間の判断点を固定する |
| 検証内蔵 | L-0 / V-1〜V-4 により実装後の検証をワークフローに組み込む |
| 状態の永続化 | docs/working/TASK-XXXX/ に計画・レビュー・検証・handoff を残す |
ポイントは「実装の前に、検証可能な受入基準(test-cases)まで含めて計画を固める」ことです。曖昧なまま AI に実装させると、後半でスコープがずれます。先に test-cases を書いておくと、AI の実装が計画に一致しているかを機械的に判定できます。
PlanGate 全体の流れは公式 README が次のように図示しています。
人間が PBI を書く → AI が計画を生成 → [C-3: 人間が承認]
→ AI が実装(TDD)→ 自動検証(L-0, V-1…V-4)
→ PR 作成 → [C-4: 人間が GitHub でレビュー] → マージ
実務フロー:3 ステップ
公式 README のクイックスタートは 3 コマンドです(公式 README、確認日: 2026-05-17。コマンド表記は記事執筆時点の公式値)。
# 1. 作業コンテキスト作成
/working-context TASK-XXXX
# 2. Plan + ToDo + Test Cases 生成、セルフレビュー
/ai-dev-workflow TASK-XXXX plan
# 3. [C-3 ゲート] 人間がレビュー後、実行
/ai-dev-workflow TASK-XXXX exec
ステップ 1:作業コンテキストを作る
/working-context TASK-0001 で docs/working/TASK-0001/pbi-input.md と関連成果物が作られます(公式 README 10 分チュートリアル)。
ステップ 2:PBI を人間が記入する
pbi-input.md に Why(解決する問題)/ What(スコープ内外)/ 受入基準(検証可能・テスト可能な条件) を書きます。ここを人間が書くのが計画先行の起点です。受入基準が曖昧だと後工程が全部ぶれます(経験則)。
ステップ 3:計画生成 → C-3 → 実行
/ai-dev-workflow TASK-0001 plan で AI が plan.md / todo.md / test-cases.md / review-self.md を生成します。次に C-3 ゲート——人間が plan.md を読み、次のいずれかを判断します(公式 README)。
- APPROVE → exec に進む
- CONDITIONAL → 必要な修正を記録して進む
- REJECT → PBI を修正して計画を再生成する
承認後に /ai-dev-workflow TASK-0001 exec で実装に入ります。承認前の実装は禁止——これを「お願い」ではなく hook で強制する仕組みが、姉妹記事「PlanGate v8.6 Hookで承認境界を強制する」で解説されている v8.6 の Hook Enforcement です(v8.5 から plan / approval / evidence / scope / review の不変条件を hook と CLI で検査、公式 README)。
なぜファイルに状態を残すのか
公式 README は「状態の永続化」を中核アイデアの一つに挙げ、docs/working/TASK-XXXX/ に計画・レビュー・検証・handoff を残すと述べています(公式 README、確認日: 2026-05-17)。
AI とのやり取りは会話として流れて消えます。しかし PlanGate では合意(承認した plan)・判断(C-3/C-4)・証拠(検証結果)が TASK ディレクトリのファイルとして残る。これにより「誰がいつ何を承認したか」を後から説明でき、セッションが切れても TASK ディレクトリから再開できます。承認後の plan.md 改変は plan_hash で検知される、と概念編でも触れたとおり、計画の同一性も保たれます。
計画先行を回すときの注意(中級)
- test-cases を先に書く:受入基準を検証可能な形(TC として)に落としてから実装に入る。後付けの test は計画適合の判定に使えない(経験則)。
- C-3 を形骸化させない:CONDITIONAL を多用しすぎると承認境界が緩む。修正が大きいなら一度 REJECT して PBI から作り直す方が安全(経験則)。
- TASK ディレクトリを正本にする:会話で決めたことは必ず plan/todo/status へ書き戻す。「会話は流れるがファイルは残る」を運用で守る。
まとめ:次のアクション
- PlanGate の実務は「PBI → plan/todo/test-cases → C-3 承認 → exec」。先に検証可能な test-cases を書く。
- 状態は
docs/working/TASK-XXXX/に残す。会話ではなくファイルを正本にする。 - 概念の入口は PlanGate 入門、hook による強制の実装詳細は PlanGate v8.6 Hook 記事 を参照。
FAQ
Q1. なぜ実装より先に test-cases を書くのですか?
受入基準を検証可能な形にしてから実装すると、AI の実装が計画に一致しているか機械的に判定できるためです。公式 README は「PBI から plan/todo/test-cases を作り承認前の実装を禁止する」を中核アイデアに挙げています。
Q2. C-3 で CONDITIONAL を選ぶのはどんな時ですか?
公式 README では C-3 の判断は APPROVE / CONDITIONAL / REJECT。CONDITIONAL は「必要な修正を記録して進む」場合ですが、修正が大きい場合は REJECT して PBI から作り直す方が承認境界を保てます(経験則)。
Q3. 状態はどこに残りますか?
公式 README によれば docs/working/TASK-XXXX/ に計画・レビュー・検証・handoff が永続化されます。会話が切れても TASK ディレクトリから再開できます。
Q4. 承認した計画を後で書き換えたらどうなりますか?
PlanGate は承認後の plan.md 改変を plan_hash で検知します(公式 README)。承認した計画の同一性が保たれます。
Q5. 入門記事との違いは?
入門記事は「PlanGate とは何か・どの導入レベルから始めるか」を扱う概念入口です。本記事は計画先行ワークフローの実務手順に踏み込む中級編です。
References
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PlanGate 公式リポジトリ: https://github.com/s977043/PlanGate (確認日: 2026-05-17)
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PlanGate 公式ドキュメントサイト: https://s977043.github.io/PlanGate (確認日: 2026-05-17)
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PlanGate リリース v8.6.0: https://github.com/s977043/PlanGate/releases/tag/v8.6.0 (確認日: 2026-05-17)
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PlanGate リリース一覧: https://github.com/s977043/PlanGate/releases (確認日: 2026-05-17)
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シリーズ親(PlanGate 入門): /articles/plangate-intro-gate-driven-dev/
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関連記事(v8.6 Hook 実装詳細): /articles/plangate-v86-hook-enforcement/
